2023.11.15

私たちが育む果実は、「未来」に向けて“あったかい”

愛媛県中予地方に位置し、穏やかな気候に恵まれた東温市で総面積約1,500 ㎡、5棟のビニールハウスを建てて、甘さが自慢の高級マンゴーを生栽培する株式会社コスモ精機 JAC(ジェイエイシー)事業部 課長 北上修(きたがみ おさむ)さんに、マンゴーづくりへの思いをお聞きしました。

 

2023年8月22日(火)放送 「『22_Ehime』モノ・がたり」より抜粋

聞き手 南海放送ラジオ「Tips」プレゼンター 鳥生洋文

今回お話を聞いた方
株式会社コスモ精機 JAC事業部 課長
北上 修さん
Osamu Kitagami
プラスチック製品の金型や成形等で、企画から設計、製造まで独創的な発想や技術により展開する株式会社コスモ精機。ものづくりに対するマインドとノウハウをマンゴーづくりに生かし、新たな農業分野への進出に挑戦している。
プラスチック製品の金型や成形等で、企画から設計、製造まで独創的な発想や技術により展開する株式会社コスモ精機。ものづくりに対するマインドとノウハウをマンゴーづくりに生かし、新たな農業分野への進出に挑戦している。
鳥生  コスモ精機さんは、プラスチック金型の製作やプラスチック製品製造を30年以上されている会社ですが、今日ご紹介しますのは22_Ehimeにも出品されているマンゴーです。なぜマンゴーなのか。そのあたりの経緯をぜひ聞いてみたいです。

北上  当社は創業よりプラスチック製品向けの金型製造と射出成形を行っていて、医療・光学・半導体関連など特に超精密加工が求められる製品を得意としています。また、その技術を利用してダーツ製品も設計、製造していて、【コスモダーツ】【フィットフライト】のブランド名で世界36ヶ国に販売しています。農業は3つ目の事業で、高付加価値フルーツの生産販売を目的として2010年に【認定農業者制度】を取得し発足しました。

鳥生  どうしてマンゴーに注目されたのですか。

北上  実は最初はマンゴーではなく、イエロードラゴンフルーツを生産していました。すごく美味しくて高い品質の果実が生産できていたのですが、当時ドラゴンフルーツは知名度が低く、マーケティングが上手くいかなかったので、2016年頃に知名度の高いマンゴーに変更しました。

鳥生  今日、マンゴーを実際に持ってきていただいたのですが、まあ見事で、宝石のようですが、どういう特徴があるのですか。

北上  約10品種生産している中から、本日はアーウィンマンゴーをご用意しました。アップルマンゴーとも呼ばれていて、熟すと果皮が赤く染まり、果肉は夕日のような濃い橙色をしていて、コクのある甘味と程良い酸味があるとても調和のとれた味わいが特徴です。
鳥生  聞けば聞くほど美味しそうですね。22_Ehimeに出品している商品(※注1)をご紹介いたします。「ザ・プレミアム あったかマンゴー アーウィン(中サイズ)」、2個入り9,400円、3個入り11,900円、4個入り14,400円でいずれも送料・税込み。「あったかマンゴー」の「あったか」という名前には意味があるのですか。

北上  私達は地域に根差し笑顔を運ぶ果実の栽培に取り組んでいます。マンゴーを生産している愛媛県東温市は穏やかな気候に恵まれ、優しくて心の温かい人が多いことから、東温市の「温」の字と果実の「果」を組みあわせて、温果(あったか)としました。
北上  私達は地域に根差し笑顔を運ぶ果実の栽培に取り組んでいます。マンゴーを生産している愛媛県東温市は穏やかな気候に恵まれ、優しくて心の温かい人が多いことから、東温市の「温」の字と果実の「果」を組みあわせて、温果(あったか)としました。

鳥生  マンゴーというと高級果実ですし、栽培でのご苦労もありましたよね。

北上  会社としても、私自身としても経験がなく、ゼロからのスタートでしたので試行錯誤の連続でした。マンゴーの育成はとてもデリケートで、温度・水・土などの状態の管理はもちろんですが、目に見える部分と見えない部分とがあるため、経験の積み重ねが重要になります。また、品種ごとに育て方が違うという難しさがありますね。そして、環境にやさしい栽培を行っています。

鳥生  環境にやさしい栽培とは、どのようなものですか?
北上  マンゴーの自生する温度環境を作り出すために、冬にはハウス内の加温が必要になりますが、当社では環境にやさしいボイラを導入しています。建築廃材をそのまま燃料に使用できるボイラで、従来のものに比べて、重油の使用量は約1/10、二酸化炭素排出量は約1/16と大幅に削減しています。

鳥生  最後に、今後の目標や抱負などを聞かせてください。

北上  安定した収穫ができるようになりましたので、去年よりインターネットでの販売も開始しました。「あったかマンゴー」を全国の方々に知っていただけるように活動していきたいと思います。

鳥生  愛媛県東温市のエコな温室で丹精込めて育てているコスモ精機の「ザ・プレミアム あったかマンゴー アーウィン」、本当に美味しそうですね。今日のゲストは株式会社コスモ精機 JAC事業部 課長の北上修さんでした。北上さん、ありがとうございました。